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要約
CNNによると、ニュージーランド国立大気水圏研究所(NIWA)の研究チームが、ニュージーランド南島東部沖のチャタム海嶺で**新種のギンザメ「Harriotta avia(ハリオッタ・アヴィア)」**を発見した。この魚は従来“アズマギンザメ(Harriotta raleighana)”とされていたが、遺伝的・形態的に異なることが確認された。細長い口先、大きな目、長く幅広い胸びれを持ち、色はチョコレートブラウン。最大水深2600mの深海に生息する。ギンザメはサメやエイの近縁種で、ゴーストシャークまたはキメラとも呼ばれる。卵生で、孵化後はエビなどの甲殻類を捕食する。種名「avia」はラテン語で“祖母”を意味し、研究者ブリット・フィヌッチ氏が自身の祖母に敬意を込めて命名した。深海環境のため観察が難しく、生態や絶滅危惧状況は未解明だというcnn.co.jp。
管理者の感想
深海という静寂の世界で、これほど美しい新種が見つかったというのは本当に胸が躍ります。ギンザメの仲間はサメと同じ軟骨魚類でありながら、その姿はまるで幻想の生物のよう。祖母への愛情を込めて名付けられた「Harriotta avia」という名にも温かさを感じます。科学の発見に人の想いが重なると、単なる分類学的ニュースを超えた物語になりますね。深海の闇の中にも、まだ知られざる命の輝きがある――その事実に、サメ好きとして静かな感動を覚えました。