カリフォルニアネコザメ

現生のサメ

カリフォルニアネコザメ(Horn Shark)

カリフォルニアの海に潜む「角」を持つサメ。黒い斑点模様とらせん状の卵がトレードマークの底生性サメです。

形態

全体的に丸みを帯びた体型で、頭部は短く、目の上に盛り上がった「隆起」があります。最大の特徴は、英名「Horn Shark(角のあるサメ)」の由来となった、二つの背びれの前にある太く鋭いとげ(棘きょく)です。
体色は灰色や褐色で、全身に小さな黒い斑点が散らばっており、岩場でのカモフラージュに役立っています。

生態・食性

完全な夜行性で、昼間は岩の割れ目や海藻の陰でじっとしています。夜になると活発に動き出し、海底のウニ、カニ、貝類などを探します。
ネコザメの仲間特有の「臼状の奥歯」を持っており、硬い殻をバリバリと噛み砕いて中身を食べます。特にウニを好んで食べることで知られています。

行動

泳ぎはあまり得意ではなく、胸びれを使って海底を這うように移動することが多いです。定住性が非常に強く、毎日同じ「寝床(岩穴など)」に戻って休息する習性があります。行動範囲は狭く、1,000平方メートル程度とも言われています。

繁殖

卵生です。メスは2〜4月頃に産卵し、独特ならせん状のひだが付いた円錐形の卵(卵のう)を産みます。
産み落とされた卵は、最初は柔らかいですが次第に硬くなり、らせん状のひだが岩の隙間に引っかかることで流されるのを防ぎます。ふ化までは水温によりますが、約6〜9ヶ月かかります。

人との関わり・危険性

性格は温厚で、ダイバーが近づいても襲ってくることはありません。ただし、背びれのとげは鋭く、無理に掴んだりすると怪我をする恐れがあります。
日本では、アクアワールド茨城県大洗水族館などで展示されており、その愛らしい姿を観察することができます。

トリビア

  • 英名 Horn Shark は、背びれの棘が「角(Horn)」のように見えることに由来します。
  • 学名の francisci は「サンフランシスコ」に由来しますが、実際にはサンフランシスコ周辺にはほとんど生息していません(名前のミステリー)。
  • 昼間はじっとしているため、水族館でも岩陰で休んでいる姿がよく見られます。

まとめ

カリフォルニアネコザメは、アメリカ西海岸を代表する底生サメです。黒い水玉模様鋭い背びれの棘が特徴で、夜な夜なウニや貝を砕いて食べるハンター。日本のネコザメと似ていますが、模様や生息地で見分けることができます。

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FAQ(よくある質問)

どこに住んでいますか?

アメリカのカリフォルニア州からメキシコのカリフォルニア湾にかけての沿岸部に生息しています。

日本のネコザメとの違いは?

日本のネコザメは「帯状の縞模様」が目立ちますが、カリフォルニアネコザメは「黒い斑点(水玉)」模様が特徴です。

何を食べますか?

ウニ、カニ、エビ、貝類など。硬い殻を持つ生き物を、臼状の歯で噛み砕いて食べます。

日本の水族館で見れますか?

はい、アクアワールド茨城県大洗水族館などで展示されています(展示状況は変動するため公式サイトをご確認ください)。

参考文献・出典

※本ページは教育・普及を目的として、図鑑的情報を平易にまとめています。最新の研究や展示状況については各施設の公式サイト等をご確認ください。

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