マサチューセッツ沖で複数のサメがウバザメを捕食している姿が目撃される

出典:Sharks spotted feasting on basking shark off Massachusetts: ‘Never seen anything like this’ – Boston Herald こちら

要約

マサチューセッツ沖で、複数のサメが浮遊性のプランクトン食サメ、すなわち**ウバザメ(basking shark)**を捕食している様子が目撃・報じられた。目撃者は「こんなの見たことない」と驚きを隠せず、非常に珍しい光景とされている。ウバザメは通常、人間から見ても無害で、ゆったりと海中を泳ぎ、プランクトンを濾過して食べる性質を持つ。一方で、今回のようにサメがそれを襲うという光景は例が少なく、食物連鎖の一端としての意外性や、生態系における捕食圧の多様性を感じさせる。なお記事は詳細な種同定(襲っているサメの種類、ウバザメの個体の状態など)や科学的解説には踏み込んでいない。

補足解説:襲っていたサメの可能性とウバザメの生態

まず、襲っていたサメの種類については、この記事自体には確定情報が書かれておらず、「サメ数頭がウバザメを襲う場面を目撃した」という目撃情報にとどまっているようです。もしかするとホオジロザメなど大型捕食サメが関わっていた可能性は否定できません。ただ、ウバザメ(basking shark)は通常プランクトン食・無害なサメとして知られており、攻撃性は低いと見なされてきました。

ウバザメの基本的な特徴を以下にまとめておきます(サメ好きとして押さえておきたいところ):

  • 分類・特徴:ウバザメはプランクトン濾過食性のサメで、体が大きくなっても口を巨大に開けて海水中のプランクトンをこし取る方式で餌をとる。
  • 習性:ゆったりと海中を泳ぐことが多く、人や魚を襲うことは通常ない。
  • 油断できないリスク:巨大な体がゆえに混乱や事故に巻き込まれることがある。また、他の捕食者にとっては魅力的な獲物になりうる。

今回の目撃例は、ウバザメという「平和そうな存在」が他サメに襲われるという逆転劇であり、生態系の残酷さと海洋世界の予測不能性を思い知らせるものです。


感想(丁寧語)

この記事を拝読して、自然界の予想外な側面に改めて心がざわつきました。ウバザメは“無害な巨体”という印象をもっていたため、それが他のサメに襲われるという光景は、まさに自然の不条理というか、強者弱者の境があやふやになる瞬間だと感じます。生態系という舞台では、意外性が常に待ち構えており、目に見えるものだけでは真実は語れない。翻って、サメ好きとしては、こうした出来事こそが海という未知の領域をいっそう魅力的にしているのだと思います。

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