新たな研究で、ナンタケット島沖で初めてオグロメジロザメがアザラシを捕食していることが明らかになった。

出典: New Study Reveals Dusky Sharks Preying On Seals For First Time Off Nantucket – Nantucket Currentこちら

要約

アメリカ・マサチューセッツ州ナンタケット沖で、**バラムツザメ(Dusky Shark)**がアザラシを捕食する様子が初めて確認された。研究は大西洋ホホジロザメ保護協会(Atlantic White Shark Conservancy)とニューイングランド水族館、マサチューセッツ州水産局のチームによって行われ、学術誌『Environmental Biology of Fishes』に掲載された。これまでバラムツザメがアザラシを捕食する証拠はなく、従来はホホジロザメのみが担うと考えられていた。2023年に一般市民が撮影した映像をきっかけに調査が始まり、研究者は「行動自体は新しいものではなく、個体数の回復により本来の生態的関係が戻りつつある」と説明。過去の乱獲で激減したサメやアザラシの個体群が回復する中で、海洋生態系が“かつての姿”を取り戻していることを示す重要な発見となった。


管理者の感想

この発見は、自然が持つ回復力の美しさを感じさせます。長く姿を消していた捕食関係が再び機能し始めたというのは、海が少しずつ健康を取り戻している証です。人間の干渉で一度崩れたバランスが、保護と時間の積み重ねによって修復されていく――その過程を見られるのは本当に感動的です。アザラシを捕食するサメというと恐ろしく聞こえますが、これは生態系が正常に動いている証拠でもあります。サメが再び“海の役者”として本来の役割を果たしていると思うと、科学の報告以上に希望を感じました。

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