サメは人をどれくらい襲(おそ)うの? ほんとうのことと海での気をつけ方

「サメってこわい?」──ニュースで見ると心配になるよね。
でも、サメが人をかむことは、とてもめずらしい出来事です。ここでは、やさしい言葉で事実と、 だれでもできる安全チェックをまとめました。

1.どれくらい起きるの?(かんたん数字)

世界では、1年にサメにかまれる出来事は数十件くらいです。 たとえば、2024年は47件、そのうち亡なくなる人は4人くらいでした。 海へ出る人の数とくらべると、とても少ない数字です。

  • アメリカやオーストラリアなど、海であそぶ人が多い国で件数が多く見えます。
  • 年ごとに少しふえたりへったりしますが、大きな変化ではありません。

2.なぜ起きるの?(サメのまちがいに注意)

多くの場合、サメは人をえものと思っていません。
でも、つぎのようなときにまちがえて近よることがあります。

  • 水がにごっているとき(見えにくく、人と魚をまちがえやすい)
  • 朝はやい・夕方など、暗い時間
  • 小魚のむれ(えもの)が近くにいるとき
  • 一人だけで遠くまで泳いだとき

3.気をつけたい「おおきなサメ」

とくに、つぎの3しゅるいは大きくて力が強いので、出会ったら気をつけましょう。

  • ホホジロザメ:アザラシなどを食べます。視界がわるい海でまちがえることがあります。
  • イタチザメ:いろいろなものを調べてかむことがあります。
  • オオメジロザメ:河口(川が海にそそぐ所)やにごった水にも入ります。

4.海での安全チェックリスト(保存してね)

出かける前

  • その浜にライフガードがいるかたしかめる。
  • 海に小魚のむれ海鳥がたくさんいるときは、はなれる。
  • ひとりで泳がない。家族や友だちといっしょに。
  • 光るアクセサリーははずし、ウェットスーツは目立ちにくい色に。

入るとき・あそぶとき

  • 朝はやい・夕方・夜はさける。
  • 水がにごっている場所、急にくなる場所は気をつける。
  • バシャバシャ大きく水を跳ねさせない。
  • えさやり・釣りをしている場所に近よらない。

サメを見たら

  • 落ち着いてサメを見ながら、ゆっくり岸のほうへ下がる。
  • サメが何回も近よる、魚があわててにげているときは、すぐ海から出る

5.よくある質問(Q&A)

Q. サメは人をねらっているの?
A. いいえ。ほとんどのサメは人をえものにしていません。まちがえて近よることが多いです。
Q. どのくらいの確率でかまれるの?
A. 世界中の海に行く人の数とくらべると、かまれることはとてもめずらしいです。
Q. 服の色でかわる?
A. サメは色よりも明るさのちがい(コントラスト)を見ています。目立ちすぎる色やキラキラする物はさけるとよいです。

6.まとめ

サメにかまれることはめったにありません。でも、時間や場所、にごりなどの条件が重なると、まちがいが起きやすくなります。
このページのチェックを守れば、海をもっと安全に楽しめます。

参考文献・出典

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