オナガザメ – サメ図鑑　sharklog

基本情報

オナガザメは、尾鰭（とびれ）の上葉が体長と同じほど長く伸びる独特の形態を持つサメです。

食性：ニシン、イワシ、サバなど群れを作る小型魚を主に捕食します。特徴的なのは尾鰭で魚群を叩き、気絶させてから捕食する狩りのスタイルです。イカや甲殻類を食べることもあります。
行動：外洋性ですが沿岸にも近づくことがあり、単独行動が多い一方で魚群を追って回遊します。
回遊：季節的な移動を行い、水温15〜20℃の海域を好んで出現します。
繁殖：卵食仔胎生。胎内で孵化した仔ザメが未受精卵を食べて成長します。出産数は2〜4匹と少なく、繁殖力は低いです。
寿命：20年以上と考えられています。

オナガザメは基本的に人を襲うことはなく、危険性は低いサメです。ただし尾鰭を振るう動作は非常に強力で、漁業やダイビングの際には注意が必要です。

一方で、延縄漁などで混獲されやすいため、資源状態は悪化しています。肉やヒレの利用、スポーツフィッシングの対象としても人気があることから、乱獲の影響を受けやすく、IUCNでは「危急（VU）」に指定されています。

オナガザメは、体長と同じほど長い尾鰭を持ち、その尾を武器として狩りをするユニークな外洋性サメです。人に危険性は低いものの、漁業による混獲や乱獲で個体数は減少しており、資源管理と保護が求められています。外洋生態系の象徴的なサメのひとつといえるでしょう。

A. いいえ。人に対して積極的に襲うことはありません。ただし尾鰭の一撃は非常に強力で、不用意に近づくのは危険です。

A. 主に狩りの武器として使われます。魚群を叩いて気絶させ、その隙に捕食します。

A. 平均で3〜5m、最大で6m近くに達することがあります。

A. 世界の温帯海域に広く分布。日本近海でも漁獲や目撃例があります。

A. はい。延縄漁での混獲や乱獲により個体数が減少しており、IUCNでは「危急（VU）」に指定されています。

尾鰭上葉が体長級に長い。

尾で群れを叩いて捕食。

延縄で混獲。