古代サメ
サメの歴史は、約4億年以上前のデボン紀にまでさかのぼります。 長い進化の中で数え切れないほどの種類が登場し、そして絶滅していきました。こうした 古代サメ は、巨大さや独特の体型で知られ、現代に生きるサメとはまた異なる存在感を放っています。 代表的な絶滅種には、かつて地球の海を支配した全長15メートルにも達するメガロドンや、翼のような胸びれをもつクラドセラケなどがいます。また現存するサメの中にも、深海にすむラブカやカグラザメのように、古代的な特徴を残している種類が存在し、“生きた化石”と呼ばれることもあります。 古代サメの研究は、サメの進化の道筋(みちすじ)を知るための大きな手がかりになります。彼らの姿からは、環境にあわせて変化し続けてきたサメという生き物の強靭さと多様性が見えてきます。 サメ図鑑では、絶滅(ぜつめつ)した古代サメと、今なお古代の姿をとどめる現存種(げんぞんしゅ)の両面から、サメの進化の歴史を紹介していきます。