オーストラリアのサメ保護と安全対策|州ごとに違うサメと人の関係
世界のサメと人のくらし|オーストラリア編 […]
世界のサメと人のくらし
同じサメでも、海で出会う人、食べる人、研究する人では、見え方がちがいます。国や地域によって、サメを守るしくみや、人の安全を守る方法もちがいます。
パラオ、オーストラリア、日本、アメリカの例から、サメの保護・観光・食文化・安全対策を比べてみましょう。
「サメが好き」といっても、サメの観察が好きなのか、料理として親しんでいるのか、サメを守る活動に力を入れているのかで、意味が変わります。このページでは、国を「好き・嫌い」の順位に並べません。
サメを食べる国だから、サメが嫌いとは限りません。
サメを守ることと、海を利用する人の安全や、漁業で働く人のくらしを考えること。その両方が課題になる場合もあります。国の決まりと、そこに住む一人ひとりの気持ちも、分けて考えてみましょう。
まずは4か国の例を紹介します。カードから、このページ内の解説へ進めます。
ここで取り上げるのは、それぞれの国の一部の取り組みです。表の特徴だけで、その国全体を決めつけないようにしましょう。
| 国 | 注目する例 | 考えてみたいこと |
|---|---|---|
| パラオ | 2009年のサメ保護区の宣言 | サメを生かして観察することには、どんな価値がある? |
| オーストラリア | 国の保全施策と、NSW州の事故対策 | サメと人を、両方守るにはどうすればいい? |
| 日本 | 広島県北部の「ワニ料理」 | 海から離れた地域に、なぜサメ料理が伝わった? |
| アメリカ | NOAAによる調査とサメ漁業の管理 | サメを捕りながら、将来のサメも守れる? |
太平洋の島国パラオは、2009年に世界初のサメ保護区を宣言しました。サメを守る海づくりを考えるうえで、重要な例です。[1]
パラオでは、サメを観察するダイビング観光の経済的な価値も研究されています。サメを捕って利用するだけでなく、生きて泳ぐサメに会うことにも価値がある、という見方ができます。[2]
考えてみよう:サメを守るルールを作ったあと、実際に守られているか確かめるには、何が必要でしょう?
パラオの国別記事は準備中
オーストラリアでは、保護対象となるサメなどについて、回復計画や保全の取り組みが進められています。一方、海を利用する人とサメとの事故を減らすことも課題です。[3]
ニューサウスウェールズ州(NSW州)では、ドローンによる見回り、発信機を付けたサメの検知、サメ用の網など、複数の方法が使われています。これはオーストラリア全土で同じ対策をしているという意味ではありません。[4]
考えてみよう:人の安全に役立つ方法でも、ほかの海の生きものへの影響は、どう調べればよいでしょう?
オーストラリアの国別記事は準備中
広島県北部の三次市や庄原市などには、サメを「ワニ」と呼んで食べる郷土料理があります。ここでいうワニは、は虫類のワニではなく、サメのことです。[5]
農林水産省の紹介では、日本海側から運ばれたサメが、海から離れた山間地域の食文化に根づいたことが説明されています。その土地の地理や歴史を知ると、サメとの付き合い方も見えてきます。
考えてみよう:昔からの食文化を大切にしながら、海の生きものを将来に残すには、どんな情報が必要でしょう?
日本の国別記事は準備中
アメリカのNOAA(アメリカ海洋大気庁)は、サメの調査や資源評価を行い、商業漁業や遊びとしての釣りを管理しています。捕りすぎた種類を回復させる取り組みもあります。[6]
「サメを守る」という言葉には、捕獲を禁止する方法だけでなく、種類ごとの状態を調べ、捕り方や量を管理する方法も含まれます。どの方法が適切かは、サメの種類や海域によって考える必要があります。
考えてみよう:捕ってよい数を決める前に、サメについて何を調べる必要があるでしょう?
アメリカの国別記事は準備中
サメ保護区の広さだけで比べる場合と、サメの数が回復しているかで比べる場合では、見えるものが変わります。ルールがあることと、ルールが守られ、効果が出ていることも同じではありません。
自由研究のヒント:2つの国を、同じものさしで比べてみよう。
「どのサメを守っている?」「何を禁止・管理している?」「調査や見回りはどうしている?」「人のくらしとどうつながる?」の4つを調べてみましょう。わからない項目は、わからないと書くことも大切です。
保護区の対象になる海域や、禁止される行為を確かめる必要があります。海を移動するサメは保護区の外へ出ることもあるため、国や地域をまたいだ取り組みも考える必要があります。
一律には答えられません。種類ごとの状態、捕る量、ほかの漁業で一緒に捕まる影響、ルールが守られているかなどを調べる必要があります。食文化があるという理由だけで、安全に利用できているとは判断できません。
同じとは限りません。住む地域や仕事、海との関わり方によって考え方は変わります。国全体の制度、州や地域の対策、個人の気持ちを分けて見ると、理解しやすくなります。
国ごとの話と一緒に、サメの種類や生態、人との安全な距離についても調べてみましょう。
情報確認日:。制度や対策は変わる場合があります。パラオの2009年の宣言と、2011年公表の観光研究は歴史的な事例として紹介しています。