世界最速のサメ ランキング！海を駆かけ抜けるスピードスターたち

海の捕食者ほしょくしゃであるサメは、獲物えものを確実にとらえるために 驚くべきスピードを持っています。とくに外洋を回遊かいゆうする種類は、 マグロやカジキといった高速の魚を追うため、超高速遊泳ゆうえいの能力のうりょくを発達させました。

ここでは、科学的かがくてきな推定や記録をもとに、世界で最も速いサメをランキング形式で紹介します。

第1位：アオザメ（Shortfin Mako Shark）

• 体長： 最大 約4m
• 最大速度（推定）： 時速70km（加速時はさらに速いという説せつも）
• 速さの秘密ひみつ：
  • 流線型の体：水の抵抗ていこうを最小化
  • 内温性ないおんせい：筋肉を温かく保ち出力を持続
  • 三日月型の尾びれ：効率よく推進力すいしんりょくを生む

第2位：ホホジロザメ（Great White Shark）

• 体長： 最大 約6m
• 最大速度（推定）： 時速50〜60km
• 特徴： 大きな体から生まれる爆発的加速。アザラシなどを襲う一瞬のダッシュは驚異的きょういてき。ブリーチング（海面からの跳躍ちょうやく）も見せる。内温性ないおんせいあり。

第3位：ヨーロッパネズミザメ（Porbeagle Shark）

• 体長： 最大 約3.7m
• 最大速度（推定）： 時速35〜50km
• 特徴： 内温性ないおんせいを持ち、冷たい海でも活動力かつどうりょくを維持。大きな尾びれと流線型の体で長距離移動と短距離加速を両立。

なぜ彼らは速いのか？共通のカギ

• 内温性ないおんせい： 筋肉の温度を上げて出力と持久力じきゅうりょくを確保。冷たい水でも力を落としにくい。
• 流線型＋三日月尾びれ： 水の抵抗を減らし、推進効率すいしんこうりつを高める。

比較表：最速サメトップ3

そのほかの候補（補足）

• ヨシキリザメ：細身の体で機敏きびんだが、最大速度は30km/h前後とされる。
• オナガザメ：長い尾びれで小魚をまとめて捕食する技巧ぎこう派。スピードより「狩りの技わざ」が特徴。

まとめ

世界最速のサメはアオザメ。流線型の体、内温性ないおんせい、三日月型の尾びれが 驚異のスピードを生みます。スピードスターたちが海を縦横無尽じゅうおうむじんに動くことで、 海の生態系せいたいけいの均衡きんこうが保たれています。

関連リンク

• アオザメ（図鑑）
• ホホジロザメ（図鑑）
• ヨーロッパネズミザメ（図鑑）
• ヨシキリザメ（図鑑） ／ オナガザメ（図鑑）
• サメの“第六感”ってなに？ ロレンチーニ器官と感じる力

FAQ（よくある質問）

サメはどのくらい速く泳げるの？

種類によります。最速のアオザメは時速70km以上とされますが、沿岸の小型種は10〜20km程度が多いです。

速いサメは人に危険？

速さは主に捕食のためで、人を追いかけることは基本ありません。ただし大型種との接近は避け、十分な距離で観察しましょう。

なぜ一部のサメだけが速いの？

内温性で筋力を高め、流線型の体と三日月尾びれで水の抵抗を減らすなど、特殊な進化をしているためです。

速度の数字は確定値？

海中での厳密な測定は難しく、推定を含みます。条件（水温・個体差・測定法）により幅があります。